茶々丸さんちの猫第三話
「茶々丸これ猫たちに持ってくアルよ。」
そういって、超は肉まんを茶々丸にあげた。
茶々丸は、超にお礼をいうと、まっすぐに猫たちのもとに向かう。
場面は変わって猫の溜まり場。
そこでは、みんなが戯れながら、茶々丸さんの到着を待っていた。
茶々丸さん早く来ないかな〜?茶々丸さんと遊びたいな〜。と口々にいいながらまったりとしている。
僕はふと、空を見上げた。何かが僕達に向かって飛んでくる。
なんだろ?と思いながら、よく見ると、それは茶々丸さんだった。
僕は茶々丸さんが来た〜。空を飛んで来た〜。と叫ぶ。
するとみんなも空を見上げ、茶々丸さん茶々丸さんと口々に言う。
ストンッ。
茶々丸さんが降りてきた。
みんなで茶々丸さんを取り囲む。
茶々丸さんご飯〜。遊んで〜。と甘えるのもいる。
僕は夕ご飯が食べたくてウズウズしていた。
そんな僕達のために茶々丸さんが持ってきたのは、湯気を放つ白い物体だった。
僕は初めて見るものだけに何ですか?これはと、心の中で突っ込んだ。
何か分からないので、周りの奴らにも聞いてみるが、オレもしらねえ。といわれた。
そういった奴も、戸惑いが隠せないらしく、目を白黒させていた。
僕たちはその白い物体を遠巻きに眺めていた。
茶々丸さんは、僕たちに初めて見せるものであったことに気がつくと、そういえば、初めて見せるものだということを忘れてました。
食べ物だということが分かるように割って中を見せましょう。
そういうと、白い物体を二つに割ると僕たちに中身を見せてくれた。
僕たちは、その瞬間白いものに魅せられた。
食欲をそそるかぐわしい香り、ジューシーに流れ落ちる肉汁…。
本当に素晴らしい食べ物だった。
僕たちは本当はこの食べ物にかぶりつきたかった。
しかし、食べるわけにはいかない理由があった。
なぜなら、僕たち猫はみんな猫舌なのだ!!熱いものはダメなんだ。
僕たちは待った。食べたいのを我慢して待った。ヨダレが垂れようが構わず待った。
冷めなければ、食べられないから…。
しばらく待っていると、茶々丸さんは残念そうな顔をして、白い食べ物を片づけようとした。
「猫は肉まんは食べないんですね…。」
そう茶々丸さんはいうと、肉まんの入った皿を持ち上げた。
僕たちはその白いのを食べたかった。だから、待ってよ!僕たちは猫舌なんだよ!!
と、みんな一生懸命に訴えた。
茶々丸さんの動きが途中で止まる。そして、猫は猫舌だったのすっかり忘れてました。
と、いうと、僕たちの前にもう一回皿を置いた。
熱くなくなったそれをみんなでいただく。
おいしいねぇ〜。この肉汁のうまみがたまんない。
いや、この周りの味の染みた白いのがうまいよ。
そういってみんな喜んで食べている。
僕も、美味しさに魅了され、夢中で食べる。
それを見ている茶々丸さんも幸せそうだ。
食べ終わるとみんなでお礼を言って家路に向かった。
こうして、僕たちと白い食べ物の時間無制限一本勝負は、僕たちの勝ちに終わった。
茶々丸さん、また、この白い肉まんとかいう、食べ物持ってきてね。
でも、その時はさまして持ってきてね。
僕たち猫舌の猫たちだから。